原発性肝がんの治療については、「手術」するかしないかの2つになります。
手術では、一部だけ切除する方法と全部を切除して、他の人の臓器を移植する「肝移植」という方法があります。
手術で肝臓を直接目で見て切除できるので、確実に治療することができます。
しかし、全身麻酔で開腹によって行うため、手術を受ける側の患者さんにとっては、体への負担が大きいと思います。
入院期間も2週間から3週間ほどかかります。
肝臓を手術によって3分の2くらい切除したとしても、肝機能が正常であれば、数ヵ月もすると再生されるため心配する必要はありません。
しかし、肝臓がんの場合は、肝機能にも障害を受けていることが多いので、その障害の程度によっては、切除する範囲を減らすことが必要となります。
最小限に抑えた切除を行い、肝機能を保った状態で完治を目指します。
そのため、切除する方法として、門脈という血管に沿って8つに分けて切除する方法となっています。
この方法を「系統的切除術」といわれています。
がんは、門脈に沿って転移するため、その門脈によって8つに分けて切除することで、肝臓内の転移を抑えられます。
肝臓は、大量に血液が存在しているため、手術によって肝不全や胆汁の漏れ、感染症などの合併症が起こるリスクもありますが、最近はとても少なくなっています。